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平成26年11月例会 『あなたにもできる実践的ドラッカー経営の方法』

日時:平成26年11月7日(金) 18:30   場所:東成区民センター
DVD鑑賞 株式会社大和製作所 藤井薫社長。 鑑賞後、グループ討論
参加者:(敬省略)濱田、松尾、喜田、清水、柳川、中西
玉利、岡田、児玉、丹波(オブザーバー)  議事録 児玉

趣旨  テーマ:競争することなく勝つ方法
藤井薫社長 自己紹介:株式会社大和製作所は製麺機の機械メーカーです。しかし、製麺機械メーカーである大和製作所の使命は機械を売るのではなく 「麺専門店繁盛支援会社」であると定義、使命としたことで大きく会社の形が 変わっていきました。

ドラッカーの有名な言葉に「われわれのミッションは何か」というものがあります。
企業や事業のミッションや使命を明確にしたことで大きく事業を成長させた藤井社長。

使命を明確にして変わったこと。まずは、365日のお客様サービスの実施。365日メンテナンスを実施した。実際やると社員さんは、何人か辞めていった。しかしお客様の喜びの声を社員が実感して定着していった。
そこから、自分たちが「麺専門店繁盛支援会社」であると自信と誇りを持ち始めてくれた。
お客様は選ぶもの。選んだお客様に喜んで頂く。

「麺専門店繁盛支援会社」の使命を実現するために麺の学校を開校しました。理由はニーズが変わったから。昔のお客様(店主)は、プロだったが、今はアマチュアになってきたから。麺の学校では、生徒さんからの課題や質問に答えないといけません。どんどんソフトやノウハウがたまっていきました。ビジネスの秘訣は先に与えること。だから、常に最高においしい麺づくりを教えるのです。機械の売り込みは一切しない。

◎開業を支援する中で見えてきた「成功する店」と「うまくいかない店」の特徴
成功する人達の特徴は、素直さが非常に重要です。プラス思考、学び好き、責任の重さ、夢の大きさ、意志力、集中力、経験の豊富さ。直観力、最終的には忍耐力です。お客様に対する責任、社員に対する責任、社会に対する責任、株主に対する責任があり、果たすことが大事。財務の健全性が必要。

成功しない原因は、考え方が原因です。人間力があれば、テクニックがある人を雇えますから。だから人間力 「EQ」を身につけなくてはいけません。感情とか、リーダーシップとか、人間味とか、愛情の深さとか。

◎お客様の満足度を上げるためには、「商品力を上げる」か「サービスレベルを上げるか」かのどちらか。
今の時代は、95点以上でないと成功しない時代です。自分で「これはどこに出しても恥ずかしくない」というレベルか問う。プロ中のプロでないといけない。その為には「商品数を少なくすること」が大事。圧倒的な差別化をすることです。

◎ナンバーワンになれたのは信頼。365日のメンテナンスの安心感。お客様の「深いところの不満」やニーズを吸い上げて、問題解決を徹底してやってきたから。

30年前からナンバーワンを目指していたが、トップになる方法を知らなかった。製品リーダー、製品でトップ、商品力でトップ、品質の良さでトップを目指していたが、トップになれなかった。
お客様(製麺機械を購入される店主)は求めているのは、製品の良さという視点ではなく、「どうしたら繁盛するか」そちらのノウハウだと気づきました。それを提供してあげた方がお客様は喜ぶということがわかったのです。「深いところの不満」やニーズを吸い上げるには4つの方法があります。

お客様を徹底的に観察すること(デザイン思考)、不満足なところをヒアリングする。「本当はやりたくないけどやっていることはないですか」と質問する。これらをすると問題点が浮き彫りになります。
優先順位が大事。どの順番にどの程度注力するか。

◎ビジネスにおいて小さい企業が勝てる戦略は2つだけ。その2つとは
際立った個性で勝負することです。よそにないもの。いかに磨くか。万人受けではなくなるが、特定のお客様と価値観を共有できるかが大事。木に例えて考えると、根が、「使命」です。幹が「コンセプト」、枝が「戦略」葉が「戦術」です。すべて一貫性をもっていないといけません。

◎ライバルとは競争するな。
違う土俵でやるのです。当社は一切値引きもしません。売り込みもしません。もう、初めから競争がない。ラーメン店で言えば、圧倒的な差別化ができていれば競争しなくてすみます。「競争に勝つ」のではなく、「いかに競争しないかを考える」のです。イノベーションを起こすようなものにして出していく。そうでないと成功しない。ターゲットを明確にする。ターゲットは女性とシニア。

◎閾値(しきいち)をこえる。
無理やりやること。出来ないことをやる。筋トレを最初始めた時は苦しい。しかしある時点から楽しくなる。そのある時点を越えること。越えるまで頑張る。安心領域を出ること。飛行機の離陸は260kmでいくら滑走路を走っても離陸しません。270km以上を越えないと。その地点を越えるには、苦労しても、辛抱しても、頑張りぬくということです。安心領域→ 安心領域から出る。閾値を越えること。→安心領域 このスパイラルを繰り返さなければ成長が止まるのです。成長が止まるということは、衰退がはじまるということです。

株式会社大和製作所 藤井薫社長のサービス質問 キーワード。
読書の方法。大切な所はパソコンに入力します。健康管理が大事です。食べ物はオーガニックにこだわり、筋トレなどの運動をすること。今一度、まずは日本文化を深く研究する必要があるのではないでしょうか。日本、イスラム、ユダヤ、インド、中国。この5つを充分に理解しておくことです。加速学習、ストレス解消は睡眠。早起き、瞑想。いかに世界に通用するか考える。ビジョンは美味しい麺で世界中に日本の文化をひろめること。
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グループ討論 2グループに分かれてDVD鑑賞をみて感じたことをグループ内で共有しました。
Aグループ (濱田リーダー・松尾・喜田・清水)テーマ:あなたの会社の事業ドメインは何でしょうか。
濱田さんの会社の事業ドメインは、広告・DM発送を通じて、中小企業繁盛支援業とのことです。

Bグループ(児玉リーダー・玉利・岡田・柳川・丹波) テーマ:感想と一番心に残ったポイントはどこですか。
ほとんどの方が、差別化ができていないので、圧倒的な差別化の必要性が大事だと話されていました。その中で、丹波さんは、自社の差別化事例を発表して頂けました。マンションリフォームをされている丹波工務店さんは、地域にあったマンション(日本橋近辺では中国人がターゲット・十三では水商売の方)に特化したマンションをデザインして施工されているそうです。マーケティングに根差したターゲットの選定と家主さんには40日完成後家賃保証を組み合わせた戦略を行われていました。
岡田さんは、そもそもドラッガーの考えと自分の考えはスタート地点が違うのでかみ合わないという感想も頂きました。柳川さんは、ソフト開発をしていますが、自分は特化するのはリスクが大きいと思うとのことです。建築業、製造業、サービス業など業種が違っても、汎用の部分も多いので、共通フォーマットを高めることをしていくそうです。児玉の感想は、藤井社長の目が怖い。笑顔が少ないという感想でした。経営者としては素晴らしいと思いますが一緒に仕事をしたいとは思いませんでした。楽しそうではない。という発表でした。
以上のような内容で11月例会が終わりました。

☆連絡事項 次の例会の案内 ( 兼 忘年会)

文責:児玉 義弘