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平成25年12月例会 ドラッカー入門 第2弾

■日時:2013年12月6日 金曜日 18:30~20:30
■場所:東成区民センター
■参加:濱田・増井・児玉・岡田・喜田・清水・松尾・西村・横山・平山
■講師:江木宏志さん
■講義内容:
講義の順番を大幅に入れ替えてます。まず以下の5つの事を押さえておく。

【①情報に対する心構え】
2R2Aの法則
Recognize 認識する    Assimilate 納得する
Relate 関連付ける     Apply 応用する
認識→関連付け→納得する→応用する
何かに気付いて行動する事が重要であり、行動に変化が起こって初めて学んだことになる。

【②情報とは】
情報提供≠コミュニケーション
情報は気付く事に意味がある→そして行動に結びつけることが大事。でなければ情報はただのゴミ。

【③組織とは】
まず、この図を理解できれば、ドラッカーは理解できたのと同じである。

この図は、「自給自足が基本の『社会≒コミュニティー』」があり、その中で家を建てることで社会をよくしようという目的を掲げ、家を建てる上での強みや組織を運営していく上での強みを持つ人を集めて組織を作る。同様にして衣食など他の業種も存在していると考える。
これが社会の中における組織である。組織は人間の能力の限界を外すツールであり、組織には〇〇で社会をよくしようという目的がある。

【④プランニングとは】

上図では一番右上の濃い青が未来、一つ左下の水色の大きい四角が中間、一番左下の水色の小さな四角が現在。
マネジメントするには、まずプランニング(計画)しなければならない。
プランニングは、
1、上図の未来の部分。これが企業の目的(ミッション・ビジョン→理念や方針)
2、次に大きな水色の四角が未来と現在の中間。つまり企業の目標。
3、一番手前(左下)の現在は、時間が限られている。一人24時間しかない。思い描く未来が大きければ大きいほど、現時点での時間も大きくしなければならない。つまり人を集めて組織にして、時間枠を大きくしなければならない。

【⑤マネジメントとは】
1,人を集めて時間枠を大きくするとコミュニケーション(≠情報提供)が必要になる。コミュニケーションとは情報を認識すること。
2,コミュニケーションができていると、今何が行われているのか社員の間で理解できている状態になる。阿吽の呼吸とも言う。
3,コミュニケーションができるようにするには、企業の目的(ミッション・ビジョン)の共有が欠かせず、マネジメントが重要になる
4,タイムリーな時に、タイムリーな人に、タイムリーな方法で、タイムリーな情報を提供する事が重要。
たとえば、某企業では九州、関西、東海の地域でデジタル回線を提供しているが、今年の11月に回線の仕様を変更したところ、変更がうまくいかずに混乱して業務が停止した。その時、関西地域では社内でドラッカーの応用をすすめていたので、お客様に提供すべきものがはっきりしていたため、たとえ回線が使えなくても電話やFAXで進めることができる分だけでも業務を進めていたので、回線停止期間中の業務蓄積が少なくてすみ、九州や東海地域のように大きな混乱にはならなかった。
※マネジメントそのものについては前回を参照のこと。

■前回の講義に対する質問
1、日本の会社(例えば金剛組や近江商人の三方よしの精神など)の目的とドラッカーの考えとの間に相違はないのか?
2、人の生きる目的と会社の目的、この2つの目的は整合するのか?
□上記質問への回答
1、ドラッカーは組織は社会の中に存在すると考えており、組織は社会をよくするという目的を持って存在しているので、金剛組や三方よしの精神などと相違はない。
2、そもそもドラッカーは個人の幸せはすでに研究されつくしているとして取り上げておらず、組織における人の幸せについて語っている。

この図でみると、各人がもつそれぞれの強みを、それぞれの組織に入社して活かすことは、組織における人の幸せといえる。

■ドラッカーの著書
ドラッカーには2つの顔があるので、本を読む時はそれぞれの顔を分けて読まないと混乱してしまうので、注意が必要である。

経済人の終り:1939年・・・29歳 【フレームワークの本。難しい】
産業人の未来:1942年・・・32歳 【フレームワークの本。難しい】
◎経営者の条件:1966年・・・56歳 【自己啓発の本。読みやすい】
マネジメント 課題、責任、実践:1973年・・・63歳【マネジメントの本】
○非営利組織の経営:1990年・・・80歳【マネジメントの本。非営利組織は目的で存在している】
○プロフェッショナルの条件:2000年・・・90歳(はじめて読むドラッカーシリーズ)【自己啓発の本】
○マネジメント 基本と原則:2001年・・・91歳【マネジメントの本】
○プロフェッショナルの原点:2008年(経営者の条件の抜粋)【マネジメントの本】
☆ドラッカーに学ぶ自分の可能性を最大限に引き出す方法:ブルース・ローゼンスティン著【自己啓発の本】

■質疑応答
平山さん:コミュニケーションってなにか?
江木さん:ドラッカーはコミュニケーションは組織のあり方だと語っており、コミュニケーションは結果であって、マネジメントによって良くするものである。コミュニケーションとは情報提供のことではない。社員間の情報認識力のこと。

質問なし:
江木さん:イノベーション=変化への対応力。
余力のある時に新たな事を小さな事からチャレンジしていくことが大事。
切羽詰ってから新しいことに取り組んでしまいやすいが、切羽詰まってから新しいことに取り組むと失敗すると取り返しがつかなくなる。

横山さん:日本人はなぜドラッカーが好きなのか?
江木さん:ドラッカー言説はキレイごとではあるが、究極の幸せともいえ、「そもそもは何か?」を考えているからではないか。

文責:西村