平成25年11月例会 ドラッカー入門
■日時:2013年11月1日 金曜日 18:30~20:30
■場所:東成区民センター
■参加:濱田・増井・児玉・名倉・樅山・岡田・柳川・喜田・清水・松尾・玉利・西村・熊谷・土屋・重松
■講師:江木宏志さん
■講演内容/組織とマネジメント
・50歳の時にドラッカーに出会う
「マネジメント」が社会を良くすることだと信じ活動している
・ドラッカー本人は、自分のことを社会生態学者と称している
人々と社会を観察し、その中で気づきを体系化した
人が複数集まると、不思議な力が生み出される → それが組織である
・組織とは
組織は、組織の外(社会)のために存在する
目的も利益も、組織の外にある
自分の命よりも長く存在させることができるものである
組織は夢をかなえてくれる道具である
・利益
ex:自転車のつくる自転車は、自転車に乗る人のためにある
・コスト
組織内で「利益」と言っているものは、すべて社会から見ればコストである
余剰分は、未来のためのコストである
組織が生きていくための条件が「コスト」である
・目的
組織の目的は、組織の外にある
ex:社会に貢献したい、誰かを便利にしたい・・・など
ただ、目的は達成できなくても組織は潰れない
⇒このために、どうしても組織は「コスト」を重視してしまう
だが、それでは組織が存在している意味(組織のためにある)がなくなってしまう
・組織の割合「2:6:2」になっている
トップ:2 経営層:社長になるのが目的グループ ※コミュニティ化する
ミドル:6 仕事する層:会社はここの層が支えている→この中もさらに「2:6:2」に分か れる
ボトム:2 働かない層 ※仲良しクラブ
・ミドル層について
ミドル①:2 mission・ビジョンで向かうべき方向を示す
ミドル②:6 ①をみて育つ
ミドル③:2 具体的な作業 ルールで育成が必要(下の2に行かないように教育が必要)
・mission・ビジョン
組織にはmissionとビジョンが必要である
これがあるから、ミドル層は頑張れる
・イノベーション(変革)
余力のあるときに新たなことは始めなければならない
・マネジメント
マネジメントの目的は「成果をあげること」である → 成果=時間×集中 である
成果をあげる能力は習得できる
自分をマネジメントできないものは、組織はマネジメントできない
・自分をマネジメントするための5つポイント
①汝の時間を知れ:ワークライフバランスで管理を行う。重要であるが緊急ではないことを行う 時間をつくる
②どのような貢献ができるかを考える
③強みを生かす:お客様がお金を払ってくれるのは平均以上のものである。弱みは誰かに助けて もらう。
④集中する
⑤効果を上げる意思決定を行う
■質疑応答
・柳川さん:人と比べるという話がありましたが、自己顕示欲とはどう向き合えばいいか?
江木さん:比べて当たり前。強みを生かすことに集中する。比べるなら「強み」を比べる。
・名倉さん:ドラッカー学会について知りたい。ドラッカーがすべてなのか?
江木さん:ドラッカーには答えが書いていない。それぞれが読んで考えればよい。
・岡田さん:社員と家族の幸せを目的においている。ドラッカーとは反する。一つの方向だけで限 定する必要があるか?
江木さん:ある。組織は社会のためにあり、それがあって社員の幸せがあると思う。
■参考図書
・ドラッカー名著集13 マネジメント[上]―課題、責任、実践
・ドラッカー名著集14 マネジメント[中]―課題、責任、実践
・ドラッカー名著集15 マネジメント[下]―課題、責任、実践
・マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則
※上記3冊を集約したのがこの本 「もしドラ」に出てくる「エッセンシャル版」
・7つの習慣
・プロフェッショナルの原点
■連絡事項
・1月例会:1月17日に変更 ストレッチの専門家にきていただく 畳などの会場を探している (名倉)
文責:重松