2011年3月度例会報告【公開セミナー】
◇2011 3月例会議事録担当 増井
○日時 : 2011年3月11日(金)PM6:30~8:30
○場所 : 大商東成生野支部 2F 会議室 於
○参加者:玉利、松尾、河手、喜田、児玉、名倉、吉田、森下、大熊、中西、濱田、増井(敬称略)
○例会担当 松尾(敬称略)
★『コミュニケーションを駆使した経営改善』
~本物のスキルアップ~
◇講師: 株式会社コーチングネット 木島 明美 氏
◎今までで一番多くコミュニケーションを取っているのは、“自分自身”である。
→効果的な脳の使い方(NLP)を知り、セルフイノベーション(自己変革)
から目標達成にいたり、経営改善する。
■NLP(神経言語プログラミング)
・NLPとは、1970年代アメリカで医療分野からリチャード・バンドラー博士と
ジョン・グリンダー博士によって開発された。
ベトナム戦争帰還兵の後遺症治療のために行なわれた治療(ゲシュタルト療法、催眠
療法、サイバネティクス、家族療法)の効果をあげていた療法家のコミュニケーション
の共通点を発見・研究してコミュニケーションの達人モデルとして体系化したもの。
■NLPは、脳の取り扱い説明書
・意識出来る部分3%、無意識(潜在意識、超自我)両方取り扱う。
・「N」Neuro(神経)→五感(視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚)で、“どのように”感じているか?
・「L」Linguistic(言語)→脳がその情報を言語、音楽、絵画、ダンスのように
表現することで意味づける。“どのように”言葉を使い、“どのように”影響しているか?
・「P」Programming(プログラミング)→上記一連の情報処理は、
プログラムとなりパターン化。目標達成のため“どのように”行動をプログラムするか?
※NLPの特徴は、なぜ(Why)その状態となったのか?を問うのではなく、
どのように(How)してその状態を手にいれたか?を大切にする、
自分や相手の無意識にまで働きかけるコミュニケーション。
・頭の中の感じ方を学習する。
■感覚のプロセス
・コンピューターにたとえると、脳の中にあるアプリケーション(成功哲学など)
を動かすために必要なOS(オペレーションシステム/基本システム)
の役割をするのが、“NLP”である。
▽内部の情報処理:・サブモダリティ→自分の状態を変えると行動も変わる。
(感じ方を変えられる)
・ミルトンモデル→エリクソン催眠(ミルトン催眠)、論理性思考をはずす。潜在意識を
ほどいていく。(ヒトラーはつねに太陽を背にして後光がさしている状態で演説した。
神社で玉砂利の踏む音により神聖、荘厳な感じのトランス状態になるなど、
日常の中でも多く見られる)
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ミルトン・モデルは相手の論理思考や制限思考をはずすことで、相手をリラックスさせながら
より豊かに選択肢を引き出したり、新たな可能性を発見させたりすることができます。
・アンカー(リング)→自分の中に形状記憶スイッチをつくる。ひも付けされたもの。
(パブロフの犬のよだれとベル)過去の記憶からとってきて再現する。
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アンカーリングで過去の記憶や経験から自分にとって望ましい状態を、自分の身体の部位
にスイッチをつくることで、いつでもどこでもそのスイッチを発火させて、その状態を手
に入れられるものです。また、望ましくない状態を変化させたり消滅させたりすることも
できます。
■NLPで何ができるか?
○自分自身に対して…
・自信が手に入る。
・感情、意識の焦点、行動をコントロールできる。
・変化を創りだせる。
○自分よ他者に対して…
・効果的な学び方がわかる。視覚型(取説を読む)、聴覚型(誰かに聴く)体覚型(先ずつくる)
に分類し、合った方法で行動する。
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今回、プログラムの都合で五感(モダリティ)や優先的代表システムの話が詳しく
できなかったので、理解が難しいとおっしゃるのもご尤もです。
視覚傾向が強い人の特徴例「図やイラストなど視覚的表現を好む」
聴覚傾向が強い人の特徴例「言葉を大切にし、論理的であり、聞いて学習することが得意」
体感覚傾向が強い人の特徴例「何かをしたり、身体を動かしたりすることでモノを覚えやすい」
人の五感の使い方には、どれを優先するか、その「傾向」(クセみたいなもの)があります。
これは、いつも変わらない分類とか型ではなくて、話のコンテキスト(背景)によって変
わるため「傾向」としています。ちなみにNLPで「優先的代表システム」と言われます。
同一人物でも仕事では非常に論理的に物事を考える聴覚的な人でも、趣味のことではわく
わく気分が優先するという体感覚的な傾向が強くでることがあるからです。
この傾向、つまり優先的代表システムがわかれば、自分の物事の捉え方の傾向を知り、
普段あまり優先的に使わない感覚を意識的に使うことで新しい感覚や選択肢などを得られ
ます。また、学習に効果的な方法がわかったりするということです。
・悪習慣を改善できる。→やめたいが二次的メリットがある場合、
それを他のものに置き換えることでやめれる。
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二次利得を満たす他の行動や状態に置き換えるといったスキルがNLPにはあります。
・過去のショックによる恐怖、トラウマもプラスの考え方に持っていくことにより解消される。
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過去の恐怖に対して、その恐怖を感覚的に(五感で)変化させることで、感じ方を変え、
ひいては新たな意味づけを引き出していくことで解消します。そのスキルがNLPにあります。
・ビジョンが明確になる。
・問題解決をみちびきだし、必要な変革のステップがわかる。
・他者をいざない、プレゼンテーションなどで自分の存在感を高め、影響力が身に付く。
■つまり、NLPとは?
・脳の仕組みを理解してうまく利用し自分が望むような意識や心の状態を手に入れ
自己実現を目指したり、理想の人間関係を構築する為に誰もが使えるように工夫された
「一連の卓越した能力」のモデル。
■脳はナビゲーションシステム
○感情のフィルターをいつものマイナスからプラス思考に変化させることで、
モチベーションをアップさせる習慣をつけるようにする。
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脳は五感レベルでありありと想像したことと現実を区別できないことは、アスリートの
イメージトレーニングの話から致しました。人間の脳は過去の経験を基に瞬時に検索を
かけて思考をパターン化させています。自分の目標を五感レベルで明確に想像すると
それが既に過去において実際に体験したことと脳はとらえます。それを利用すれば、自分
の手に入れたい目標をはっきりと五感でとらえるくらい想像できていれば、自然と様々な
シンクロニシティを起こしたり、日常での意識の焦点が目標達成への足掛かりとなる
体験が得られるようになってくるというわけです。
■目標設定の4つの条件
・WFO(Well-Formed Outcome)=仕掛けの整った目標・結果
①肯定的に述べる。
→スリを矯正するためには、スリをやめると考えればスリというマイナスが先に
思い浮かぶので、これを考えることをやめるにしてマイナスのことを先に
考えないようにする。
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「否定的なことは考えない」「マイナスのことを考えないようにする」これも肯定的な目標設定としてはだめですね。(笑)
「ポジティブに考える、プラス思考でいる」と言う風に焦点を持っていきます。
ここで言いたかったのは、「焦点(フォーカス)」を付け替えるということです。
欲しいもの、欲しい状態に常にフォーカスする。
すなわち、試合なら「負けられない試合」という欲しくない「負け」ではなく欲しい状態「勝つ」
に焦点を置く。
「盗まないようにする」なら「買うことができる」に焦点を付け替える、ということです。
日常「~しないようにする」と言葉にしたり、考えがちな問題回避思考をする方は、
意識的に言葉の焦点に注意してみてください。
②主体的である。
→他人が、評価するのではなく、本人の行動しだい(コントロール下にある)。
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「望ましい状態」を、他人の行動や状況に任せることはできないということです。どんな
目標や目的も、自分が望み、自分の行動によって達成できることが前提です。
③感覚的である。
→具体的に何なのかを、わかった気にならずはっきりとさせる。
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はっきりと、とは五感の情報でとることです。
④全体的である。
→自分自身の中でも、周囲の人からも違和感なく受け入れられる。(エコロジーチェック)
◎メタ・アウトカムを発見する
→目標達成のあとにどんな良いことがあるのか?を明らかにすることで
さらなる未来に焦点をあてる。
■実践!! Well-Formed Outcome
①今から○年後欲しい成果は、具体的に何ですか?(肯定的に)
②成果が手に入ったことは、どのようにしてわかりますか?(判断・達成基準)
③成果は、いつ・どこで・誰 とつくりますか?(5W2H)ありありと体感しながら。
④それを手に入れるとどうなりますか?(自分自身がどのように変わるのか?)
⑤すでに持っているリソース(才能・能力・思考パターン・知識など)は何ですか?
成果を手に入れるさらなるリソースは何ですか?
⑥成果を手に入れるのを恐れさせ、制限をかけているものは何ですか?(思いこみ、常識など)
⑦成果を手に入れることに、どのような意味がありますか?
(達成後どんな良いことがありますか?)
⑧最初にとる行動は何ですか?
※手順:ワークをする再は、できればガイド役に質問を読んでもらうか
自分の声で質問を録音すると良い。
【1回目】イメージする。声に出さず、五感をフル回転。
【2回目】口答で答える。答えのキーワードをメモ(録音)する。
【3回目】文字化する。ワークシートにメモを身ながら文章化。
■NO戦略から脳戦略へ
・何かの結果、手に入れたりしている状態には、すべて脳のプログラミング
が関係している。これを最適化しバージョンアップ上書き・書き換えするのが
NLP(神経言語プログラム)です。
そして答えを引き出す、より広い視野や選択肢を見つけ行動に繋がる質問を
投げかけることがコーチングです。
(NLP×コーチング)2=POWER-NLP
決断はすべてあなたの中の脳の「戦略(ストラテジー)」にあります。
★NLPとコーチングを使用したセミナー、ワークショップ研修のお問い合わせ先。
会社名 株式会社 コーチングネット
問い合わせ e-info@coaching-net.com
所在地 東京都杉並区高円寺南4-5-1-603
電話 03-5378-3857
HP http://www.coaching-net.com/
本を買って頂いた方はぜひとも読んで頂いて、
他の方にシェアしてくださればと思います。
では、では、お世話になりありがとうございました。(^_^)v
ご参加くださった皆さまにも心よりお礼申し上げます!!
よろしくお伝えくださいませ。
PS.
焼き肉会もごちそうさまでした。面白かったです。
◎名倉さんの質問について◎
ゲシュタルト療法・・・過去になにをしたか、それはなぜなのかを問うことをせず、
「今・ここ」で、「いかに」・話しているか、「なにを」・話しているかを問題にする。
それに気づき、体験することで精神的自由を取り戻すことを目的とするセラピー。
エリクソン催眠療法・・・これは当セミナーで簡単に説明した通りです。
サイバネティクス・・・常識とは異なり、統合失調症患者と正常な人間との間の相違は絶対的なもの
ではなく、むしろ相対的であるという発見をもとに、同じ心的機能の原則を応用する際に犯される
小さなエラーによって大きな相違が生まれることに基づいた治療。
家族療法・・・家族を、個々の成員が互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考える。
家族成員に生じた問題は、単一の原因に起因するものではなく、互いに影響を与え合う中で、
問題を維持する原因と結果の悪循環を描いていると考えていく。
そこで、患者は家族を代表して問題を表現している人として、家族成員との関係性から
解決に導くセラピー。