平成30年1月新春例会 マインドフルネスについて
21期 フォーラム・アイ 第4回1月例会議事録
日時:平成30年1月19日(金) 18:30
場所:東成区民センター 6階 604室
参加者(敬称略)
会員:名倉、松尾、小林、増井、金井、丹波、中西、則本、樅山、柳川
オブザーバー:池上(社会保険労務士法人ミライガ)
テーマ:
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マインドフルネスについて
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今回は
LLCチーム経営 https://teamkeiei.com/ パートナー・ファシリテーター
広瀬 義浩(ひろせ よしひろ)様をお招きし、マインドフルネスの基本を講演頂きました
広瀬様のプロフィール
・LLCチーム経営 パートナー・ファシリテーター
・スマイルコミュニケーション主宰
・OD(組織開発)コンサルタント
企業、行政などで、チームづくりやリーダーシップなど研修、ワークショップをしたり、組織開発コンサルタントとして
組織の中に支援者として入り組織の風土を改革している。
最近では、マインドフルネス研修を大手企業、労働組合などで実施。
https://teamkeiei.com/about/stuff/hirose
セミナー内容
○マインドフルネスとは
パーリー語でサティ、日本語で気付き、漢語では念(今+心)
「意図的に、今の瞬間に、評価や判断とは無縁の形で注意を払うことからわき上がる、気づき」
マインドフルネスを広げたのがティク・ナット・ハン氏
瞑想をストレスの治療に拡げたのがジョン・カバット・ジン氏(マサチューセッツ大学医学部)
マインドフルネスを研修プログラムとして体系化したのがチャディー・メン・タン氏(Googleの創業メンバー)
タン氏はSIY:「サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」
としてGoogleの社内研修に取り入れ社員5万人の「10人に1人」が実践
○なぜ企業に広がってきたのか
・宗教色を排除した。
・脳科学の発達により、科学的データの裏付けができるようになった。
・マインドフルネス瞑想の目的を「ストレス低減」だけでなく「EQ(EI)の向上」まで広げた。
○マインドフルネスとリーダーシップの関係
マインドフルネスリーダーシップのトレーニングステップ
1.注意力(attention)⇒認知的・感情的能力すべての基礎である。
2.自己知識と自制⇒自分の認知・感情プロセスを微細に知覚する。
3.精神的な習慣(Compassion)⇒「あなたが幸せでありますように」と思える習慣は職場に思いやりをもたらす。
をとおして
「リーダーにとって重要なことは、重大な意思決定に際し集中力を発揮して思考を明瞭にすること。
組織を変革するにあたり創造性を発揮すること。顧客と従業員に思いやりを持つこと。
そして自分らしさを貫く勇気を持つこと。」
に結びつく
○マインドフルネス瞑想
穏やかで一貫した注意を自分の呼吸に向ける。
呼吸にしていることを自覚し、次に呼吸のプロセスに注意を向ける。
気がそれたらそっと注意を戻す。
マインドフルネスをトレーニングすると
・心が静かになる、心にスペースができる
・自分の状態に気づく
・自分がどのように捉えているかを知る
・コントロールできるようになる
・周りの人への共感力が上がる
・コンパッション(思いやり)が高まる
○マインドフルネスと脳科学
脳科学の発達により、科学的データの裏付けができるようになった。
・扁桃体の縮小⇒闘争・逃走反応が起きにくい
・海馬が大きくなる⇒耐ストレス
・前帯状皮質(ACC)が活性⇒自己制御力・思考柔軟性・最適な意思決定能力
・灰白質が増える⇒学習と記憶処理、感情の制御、自己言及的処理、他者の視点に立つ能力
広瀬様より上記の資料と解説を交えながら参加者全員で
・食べる瞑想
・座る瞑想
・歩く瞑想
も行い、マインドフルネスの初歩を体験して頂きました。
連絡事項:
次回は2/9(金)18:30~より604室でモノ作り例会:ハーバリウム作成を予定しています。