平成27年8月第七回平和を考える勉強会「戦後70年を迎えあの戦争を振り返る」
日時 8月7日(金)午後6時半から8時半
場所 大阪・生野 KBSまだん
講師 元堺市立中学校教員 竹林隆さん(大阪全労協事務局長)
参加者 講師含め17人 敬称略
(会員)濱田、清水、中西、熊谷、林(KBS)、増井、横山、柳川、
森川(ニューホンコン造花)、岡田
(オブザーバー)片山忠明、金優美、長谷川信正、林真淑、湯谷茂樹、山本
横山さんからのネパール医療報告
横山さんが大地震後のネパールの医療援助に向かう日本人医師と看護師に
同行取材し、先日読売テレビで放映されたビデオを鑑賞。
阪神淡路大震災の後、1、2か月の間に脳出血の患者が急増。
医師はネパールでもそのような例が起きるのではと向かう。
一例だけ確認。
日本の援助で建てられた病院が震災医療に役立っている様子。
首都カトマンズから遠く離れたところまで
診療に向かう中、交通事故で頭にけがをした男性を
治療したハプニングも。
(横山さんの活発な活動力に感嘆させられました。岡田)
竹林さんのお話し
明治以降、琉球に派兵して日本に組み入れた琉球処分、
アイヌ民族に対する開拓使の設置、朝鮮に対しての不平等条約の押しつけ
など、周辺諸民族への侵略と植民地支配を開始。
その後、日清、日露戦争を通じその植民地支配が増した。
さらに韓国を併合。
そんな中、中国や朝鮮で住民らの抵抗運動も。
国内でも民主化の動きも出た。
しかし、関東大震災では朝鮮人の虐殺へ。
柳条湖事件(満州事変)をきっかけに中国への侵略を拡大。
国際連盟脱退。
五・一五事件や二・二六事件で軍部がより強権化。
太平洋戦争へ。
日米開戦はそう重要でない。
主戦場は中国、朝鮮、アジア。
日米はアジア太平洋地域の覇権を争って戦った。
現在の教育現場はとても疲弊している。
上記のようなことを学校で教えたら右翼から抗議も受けた。
教育委員会の締め付けもある。
歴史を公平に扱わない教科書の採択も進んでいる。
(お話を聞いて、戦後70年談話に向けた安倍首相の諮問機関が、「日本は満州事変以降、大陸への侵略を拡大した」との表現で、それ以前の例えば韓国併合などにあまり注意を払っていないことのおかしさを感じました。岡田)
文責:岡田 光司